世田谷区教育委員会後援 講演会のご報告

日 時 平成30年11月12日(月)  午後1時30分~3時30分

会 場 烏山区民会館(烏山区民センター内) 3階集会室

参加者 50名(内一般の方5名)

演 題 新たなる信長像の登場

講 師 久保田昌希氏(駒澤大學文学部教授・前副学長)

(講演要旨)
▽風雲児、革命児としてのイメージが強い信長は、時代を超えて人気が高く、膨大な資料が存在するが、岐阜県歴史博物館刊行の「信長関係文献目録」や「覇王信長の虚像と実像」、「信長研究の最前線」など著作は研究に役立つ資料として推奨できる。
▽信長が好んで使った「天下布武」という言葉の「天下」は畿内を指しているという 説が強くなっていて、そうなると政権の性格にもかかわってくる。また信長が好んで使ったいくつかの花押は中国の想像上の獣「麒麟」を表したものであることがわかってきた。
▽歴史上最大の謎とされている本能寺の変の動機については、明智光秀の怨恨説や天下取りへの野望説など諸説があるが、4年前、岡山市の林原美術館が所蔵している資料の中から謎に迫る手紙がみつかった。手紙は土佐の領主、長宗我部元親から光秀の重臣で、本能寺の変の攻撃隊長を務めた斉藤利三に宛てて、事変の数日前送られた。手紙の趣旨は四国平定を狙う信長に対し臣従を誓う内容になっているが,長宗我部氏と明智光秀は近い関係にあったことや光秀が長宗我部氏の不満を説得していた経緯から、この手紙は間に合わず光秀が面目をつぶされ挙兵したという説が有力となっている、
▽長年の研究の結果、信長が戦国大名に対し強権を発揮できたのはやはり強力な軍事力を保有していたことによると思う。今後のさらなる研究に期待したい。

開会挨拶奥野副会長

開会挨拶奥野副会長

講師久保田昌希氏

講師久保田昌希氏

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