No.15
駒沢給水塔とトラス橋
 田園都市線桜新町駅からほど近い弦巻の丘の上に、駒沢給水塔(都水道局では配水塔)という建造物が聳え立っています。長年地元で親しまれて来た水道施設のひとつです。
 さて、渋谷は昔から風光明媚な住宅地として巷の話題となっていました。殊に大正初期には噂が噂を呼んで人口が急増したため、従来井戸水だけに頼っていた飲料水や衛生面・防火面の水不足が憂慮され、住民から町の水道布設を望む声が高まりました。
 大正6年、渋谷町は当時近代水道技術界の泰斗である中島鋭治を設計顧問に委嘱し,町営水道の布設を図りました。中島の案は水源地多摩川の水をポンプで弦巻の丘上に揚げ、水位の高低差による自然流下を利用して、渋谷に送水するという画期的な案でした。弦巻の水位は丘に貯水できる塔を造ることで解決します。こうして出来上がったのが駒沢給水塔でした。塔は人口増加を考えて、世界にも例のない同形二基が並立で建造されました。
   世にも珍しい双子の給水塔は,北塔(写真左)が大正12年3月に、南塔が同年11月に完成。同時に二基の塔を繋ぐ鉄製のトラス橋も竣工しました。高さ30mの巨塔が並立し、辺りを睥睨している光景は、当時の人たちをさぞ驚かせたことでしょう。
 今この駒沢給水所の光景を目の当たりにすると、二つの重厚な塔と、間に挟まれた華奢なトラス橋が見事なバランスで美しく調和し、さすが中島鋭治は橋梁学者でも大家だったのだと、改めて偲ぶことができました。
       資料提供:駒澤給水塔風景資産保存会

       
定時総会 平成29年5月19日(金)
13時30分
場所 三茶しゃれなあど オリオン
演題 『土地整理がもたらした現代社会』
講師 高嶋修一氏(青山学院大学経済学部教授)
講演会 平成29年7月12日(水曜日)
    場所 三茶しゃれなあどホール
演題 『中世江戸氏について』
講師  今野慶信氏(新宿歴史博物館学芸員)

平成29年11月29日(水)
場所   三茶しゃれなあど
演題 『幕末・明治維新期の世田谷』
講師  M中正之氏(生涯大学専任講師・当会顧問)

平成30年3月上旬予定
演 題   (未定) 
講 師   (未定)
史跡散歩 平成29年10月上旬予定
『多摩川べり散策』
鵜ノ木光明寺ほか

平成30年3月中旬予定
深大寺他
バス見学会 平成29年 6月15日(木曜日)
『佐野市、足利市、太田市を巡る』
佐野厄除け大師・足利学校・鑁阿寺・大光院 ほか

平成29年11月15日(水)
「北茨城方面」
野口雨情記念館・生家、天心記念美術館・六角堂ほか
年間の行事計画は、毎年5〜6月に開催される総会で原案が決定されますが、例年このような行事を実施しています。
機関誌『せたかい』の発行
(会員の皆様には無料配布)
年1回
学術講演会 年4〜5回
日帰りバスツアー 年2回
史跡見学会 年2〜3回
学習会 自主活動










 
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last update : 2017/08/02